あなたは、セールスレターを書くときに、体験談があればいいと考えるかも知れません。
確かに、あなたが実際に試してみた結果なのですから、その記事には信憑性がありますし、あなたがすごく良かったというのに共感してその商品を買ってくれる人がいるかも知れません。
しかし、客観性のある、意味のある体験談が書ける商品とそうではない商品とがあります。
いくつか例を挙げて説明します。
例) 脱毛器の場合
脱毛器として効果があるかないかは写真入りの体験談には意味があるでしょう。
脱毛するときに痛いかどうかも体験者の感想があれば嬉しいです。
痛みにはそれほど個人差はないので、体験者の感想は意味を持つのです。
このように、脱毛器は体験談やレビューに一定の意味を持ちます。
それも、たった一人によるレビューであっても、意味を成します。
また、一人で複数の商品を体験し、レビューすることだって出来ます。(違う箇所の脱毛に使っていけばいい)
そして、脱毛器を使って即座に効果が出るので、脱毛器のレビュー記事はすぐに書けます。
これが脱毛器という商品の性質です。
例) 青汁の場合
青汁というのは健康食品です。
「青汁を飲んで健康になった」と言われても、それはその人の主観の問題もありますし、その人の肉体的な特性の問題もあります。そして、その人の食生活の問題もあって、「青汁」と「健康になった」ということの因果性については、たった一人のレビューでは何も証明できないのです。
「飲みやすいかどうか」についての感想は意味があるかも知れませんが、味覚は主観も大いに混じるために一人のレビューだけでは信用なりません。
また、健康食品ですから効果が出るのにもすこぶる時間を要します。複数の青汁を同時に体験するとどの青汁の効果により健康になったのかがわかりませんから、複数の青汁を同時に体験するわけにもいきません。そのため、レビューするために長い準備期間を要します。
これらの理由から、青汁は一人ではレビューするのに限界があり、いくらレビューしたところでなかなか意味のある体験談(レビュー記事)にはならないのです。
これが、青汁という商品の性質なのです。
例) 美容クリニックの場合
美容クリニックを紹介して、ビジターがそのクリニックに訪問して何とかコースのお金を払ったときに成約となるアフィリエイトプログラムがあります。
美容クリニックなので、自分が体験するのはハードルが高いです。(結構高額なのでアフィリエイトのために実際に体験しても、その料金分を回収できるだけアフィリエイトの売上が上がるとは限りませんし…)
あと、複数の同じジャンルの美容クリニックを一人で体験することは出来ないのが普通です。例えば、下顎矯正なら、Aというクリニックに行って、そのあとBというクリニックに行って比較してレビューするというようなことは普通不可能です。Aというクリニックに行った時点でなおっているのが普通ですから…。
そういう意味で美容クリニックは体験してのレビューというのはとても難しく、公平な比較記事というのは書けないのが実状です。
「比較記事なんか書かずに、ある美容クリニックで良かったかどうかだけ書けばいいじゃないか」
と言われるかも知れませんが、ビジターが知りたいのはそんな情報ではないのです。何故その美容クリニックでないと駄目なのか、他の美容クリニックと比較して値段的に、施術内容的にどうなのか。そういう情報を知りたいのです。
それでも、「ある美容クリニックの関する(一人の)体験談」を何十人分も集めれば、価値のある情報になるかも知れません。それは、美容クリニック専門サイトを作って、体験者からのレビューを募ればそういうことも可能だと思いますが、そのサイト自体にどうやって人が集められるのか(人がいなくては体験者からのレビューが送られてくることもありませんし…)という問題があり、簡単なことではありません。
まとめ
このように、アフィリエイト対象の商品の性質により、
・体験談でのレビューが有効であるもの、有効でないもの
・短い体験期間でレビューが可能であるもの、可能でないもの
・一人でも客観性のあるレビューが可能であるもの、ないもの
・一人で複数の商品を体験してレビュー可能であるもの、ないもの
などいくつかのカテゴリーに分類することが出来るというのがわかると思います。
一人でやるのであれば、これらがすべてYESであるものがベストなのですが、そういう商品はお手軽にレビューできるため、すでにたくさんの商品をレビューしてある個人発のアフィリエイトブログが検索上位を占めていて、後発でそれらのサイトに情報量的に太刀打ちするのはとても大変です。
もっと大きな資本(労力？)によって、それらのブログに勝てるだけの情報量を持つサイトを構築するのはアリだと思いますが、なかなか簡単なことではありません。
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