アフィリエイターはインターネットにゴミをばら撒く存在なのか?

アフィリエイターの書く質の低い記事は、インターネット上にゴミページを増やすだけであるという意見があります。S/N(シグナル・ノイズ)比のN(ノイズ)ばかりを増やすと言うのです。

確かにアフィリエイターの作る「お勧めランキング」などは、報酬単価が高いものを1位に持ってくる傾向があります。これでは公平なランキングとは言えません。そういう意味で信憑性に乏しい、N(ノイズ)に近い記事が多いのも事実です。

しかし、アフィリエイターとして大きな売上をかかえているのは、商品を一つ一つ購入して、まっとうなレビュー記事を作成している地道なアフィリエイターだと私は思います。検索エンジンがいかに賢くなろうと、機械である以上、商品を購入して実際に体験してみることは出来ませんから。

また、他の人の書いたレビュー記事を網羅的に拾いまとめて検索結果に出すことも、現在の検索エンジンには出来ません。検索エンジンが人間並みの知能を持つようになったとき(30年後ぐらい?)に、それが可能になるとは思いますが、それは遥か先のことです。

あなたは、検索を繰り返して、他の人たちの書いたレビュー記事をまとめることが出来ます。レビュー記事だけではなく、書籍や論文などからもっと客観性のある情報を得ることも出来ますし、その著者やネットでの風評から、それらの記事の妥当性を判断することが出来ます。このような判断は、いまの検索エンジンには出来ないことです。そのような検索エンジンが自らは出来ないような記事をまとめることで検索エンジンの肩代わりをするのがアフィリエイターの仕事の一つだと私は思います。

例えば、誰かが検索エンジンで「育毛剤 比較」と入力したとします。

この検索している人が望む検索結果は育毛剤それぞれを体験し、比較し、公平な客観性のあるレビュー記事の一覧です。しかし、いまの検索エンジンにはそのようなマッシュアップを行なうことは出来ません。そこで、アフィリエイターは、この検索している人の願望を推察し、その答えとなるページを用意するのです。

このとき、そのページに本当に価値があるのであれば、多くの人がそのページについて言及する(ツイッター等で)はずですから、検索エンジンはそれらの言及され具合から、そのページの価値を判断し、検索上位に持ってくることになります。

結果として、検索している人が望む検索結果の【答え】となるページはアフィリエイターによって用意され、検索している人は適切な情報に到達することが出来ます。これは決してN(ノイズ)ではないと私は思います。検索エンジンが出来ないことをアフィリエイターがお手伝いをしているわけですから。

アフィリエイトは誰かがその紹介リンクを経由して商品を購入すれば売上が発生します。高額商品だと、その売上単価も大きいです。そのことがインセンティブとなり、アフィリエイター同士が競い合って記事を書いています。そういう意味で、検索エンジンが【答え】を用意しきれないような内容を提供することが出来るわけです。

逆にこのようなインセンティブが働かない分野では、適切な競争があまり行なわれておらず、検索エンジンの利用者が適切な情報に到達できないことが多々あります。

例えば、「音楽理論ブログ」でGoogle検索すると1位が私のブログです。(2015年6月現在において)
私は国内ナンバーワンの音楽理論ブロガーだとGoogle先生がおっしゃっているわけです。

プロの音楽家(作曲家)でもない私が、ですよ?

何故このようなことが起きるのかと言うと、音楽理論について網羅的にまとめている人は少なく(インセンティブがほとんど発生しないため)、私のように素人に毛が生えた程度の人であれ、きちんとまとめれば検索上位に来るというわけです。

逆に言えば、アフィリエイターが競っている分野は検索上位に来る記事は優秀であり、S(シグナル)が圧倒的に多いわけです。逆にアフィリエイターが競っていない分野はN(ノイズ)が多いので少しまともな記事を書けば簡単に上位に来れるというわけです。

つまりは、アフィリエイターはN(ノイズ)をインターネットにばら撒いている存在なのではなく、少なくとも検索上位に来るようなアフィリエイターの書く記事は間違いなくS(シグナル)です。アフィリエイターの関わっていない(インセンティブの発生しないような)分野こそ、N(ノイズ)に溢れていると言うのがインターネットの実状なのです。

逆に、人からN(ノイズ)扱いされるような記事を書いて売上が上がるほどアフィリエイトの世界は甘くはないということでもあります。

2 Comments on アフィリエイターはインターネットにゴミをばら撒く存在なのか?

  1. (^▽^) 審査員席に グーグル先生 が座っていると思うと、
    グーグル先生が評価しそうな 作風に 変えてしまえ☆!と 思ってしまうんだが

    わたしの 一筆らくがき感あふれるサイトが ただの階層構造サイトに 凝り固まってきて
    くだけた抑揚がなくなってきたんだぜ☆www 他人の美学の上で戦っている☆wwwww

    スタイルシートを使いこなせれば解決するのかもしれないがwwww☆/(^▽^)\
    グーグル先生、視力は持ってないみたいだし☆wwwwwwwwwww

    • 確かにイラストが主体のサイトだと、Googleがその良さを理解してくれなくて、単にバックリンク主体の評価になってしまうんでしょうね。いまどき個人のイラストサイトなんて誰も言及(バックリンク)しないでしょうから、なかなかツライものがありますね。

yaneurao へ返信する コメントをキャンセル

Your email address will not be published.


*