私が20年ぐらい前に新卒で会社に入社したとき「会社という組織は、個人では出来ない仕事を一人ひとりの力を合わせることで達成する集団である。1+1が2ではなく3や4、あるいは10になる。」というようなことを新入社員研修のときに言われたのですが、私も若かったので「何言ってんだ、ばーかばーかばーか」と思ったものです。
1+1が10とすると、二人で10人分の仕事が出来ているという意味ですから、一人でやる仕事の5倍のお給料をもらえて然りなわけです。もらえていましたか?もらえてませんね。
集団として個人では達成できないような大きな仕事に取組めてはいたかも知れませんが、1+1が10というほどに仕事効率が上がったりはしていなかったのです。だから個人で小さな仕事をやるのと大差のないお給料しかもらえていなかったわけです。
ところがSEOの世界は1+1が10どころか、0+0が無限大(のようなとてつもなく大きな数字)になることがあります。
例えば、特定のキーワードの検索結果の1ページ目(10位までが表示されるものとして)に出てこない場合、ほとんどクリックされることはありません。2ページ目をめくる人が数%しかいないからです。なので、15位とかにはほとんど意味がないのです。売上もまったく上がりません。ずっとずっとゼロ円です。
ところが、15位と17位のサイトが合併したり、提携したりして大きなひとつのサイトになったとしたらどうでしょう。そのサイトは10位以内に入ってくるかも知れません。そうしたときに、全く集客できていなかったものが、突然売上が上がり始めます。
これがSEOの世界です。
この問題は別の見方も出来ます。
例えば、アフィリエイトのROI(投資収益率)を考えるとしましょう。
コンテンツを(誰かに依頼して)作成するとき、その作成されるコンテンツ量は投資額に比例します。
100万円で100ページ分のコンテンツを作成したとします。ところがターゲットとするキーワードでは検索結果15位だったとしましょう。このとき収益はゼロです。
ところが200万円で200ページ分のコンテンツを作成したとします。それがターゲットとするキーワードで検索結果10位以内に入ってきたとしましょう。売上が上がり始めます。さきほどとは大違いです。
つまり、一定額以下の投資では、収益性は著しく悪いのです。何しろ1円も返ってこないのですから…。これがSEOの世界、あるいはコンテンツマーケティングの世界の本質だと私は思っています。
どのぐらいの額の投資をすれば十分な収益が上がりはじめるのかについては、アフィリエイトで取り扱う商品の性質によって異なるとしか言いようがありませんが、中途半端な投資はよくないというのは知っておいたほうが良いでしょう。
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