関連性のないサイト間の誘導の是非

自分が月間PV(ページビュー)の多いサイトを持っているとします。
私の場合、やねうら王という将棋のコンテンツのアクセスが多かったので、これをなんとか収益化しようと考えました。

そこで、トップページに自動車の買取査定のページへ誘導するバナーを貼ってみました。

もちろん、こんなものは誰もクリックしません。

だって将棋に興味があって見に来ている人の誰が、「ああ、俺、ちょうど車買取して欲しかったんだ!助かるわ〜!」なんて思うでしょうか?そんな人はまずいません。

集客している人の属性と、誘導したい人との属性が全くマッチしていません。
これではいくら元のサイトにPVが多くとも、一向にアフィリの売上は上がりません。

集客している人の属性がそれほど偏りがない場合、一番効果的なのは、アダルト広告です。アダルト関係は男性ならば大多数の人が少なからず興味はあるはずですから、そこそこのクリック率はあります。

2chや2chのまとめサイトでアダルト関係の広告がぺたぺたと貼られているのはそういった理由からです。

逆に将棋のサイトであれば、本来ならば将棋の棋書や将棋ソフトなどの広告が一番効果的です。

では何故、私は自動車の買取査定のページへのバナーを貼ったのでしょうか。

これは、自動車の買取査定のページの検索順位を上げるためです。検索エンジンから飛んでくる人の数というのは、絶対数は少なくとも、自動車の買取査定をいますぐしたい人でしょうから、そういった人たちがそのページで自動車の買取査定をしていく割合というのはかなり高いのです。

つまり、

PVのかなり多い将棋のサイトからの自動車の買取査定によるアフィリの売上 <<< (超えられない壁) <<< 検索エンジンから飛んできた人の自動車の買取査定によるアフィリの売上

です。

このように、関連性のないサイト間での誘導ではトラフィックも成果もほとんど発生しません。しかし、バックリンクとしての効果はあって、実はそちらのほうがより重要なのです。

結局のところ、売りたい商品と関連の深いカテゴリーでPVの大きいサイトを作るのは大切ですが、そうでなくともPVの大きなサイトであれば、そこには大量のバックリンクがついているはずですから、そこからのバックリンクには大きな意味があるわけです。

また、ドメインオーソリティーという考えかたがあります。検索エンジンが、独自ドメインの価値を何らかの形で評価するわけです。(自然な)バックリンクが大量に貼られているページと同じ独自ドメインにおいてあるコンテンツであれば、それなりに価値が高めに評価され、検索上位に来ることが多いようです。

そこで、どんな分野でもいいので、自分の得意な分野でまず大きなPVを持つサイトを作ることを一つの目標とするのは間違ってはいません。大きなPVを持つサイトを持っていれば、そのサブドメインにアフィリのページを置くだけで検索上位に来ることもあります。

なので、アフィリエイターとして始めたばかりの人に私がするアドバイスは、「まず自分の得意な分野でいいので、PVの多いサイトを作れ」ということです。

いったんPVの多いサイトの作り方のコツ(サイトデザイン、サイトの論理的な構成、サイトの宣伝方法等)がわかってくれば、どの分野でもPVの多いサイトが作れるようになります。だからこそ、自分の得意な分野でまずはPVの多いサイトを作ることが大切なのです。逆に自分の得意な分野ですらPVの多いサイトが作れないなら、(自分が得意ではないような)他の分野でPVの多いサイトを作るのは難しいでしょう。

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